クラシックな腕時計づくりを追求するカル・レイモン。
プライベートタイムに愛用している腕時計です。
それが、新シリーズを出しました。
新シリーズは何を超えたのか、そして、何を守ったのか?
9月25日新発売のこのシリーズを評価したいと思います。
以前のシリーズについては、「きっちのお気に入り」のこちらのページを参照して下さい。
カル・レイモンの新シリーズCLASSIC MAJESTYとは
動画は、新しいKARL LEIMON CLASIC MAJESTYです。 画像の◇をクリックすると拡大できます。
いぶされた味わいで大人ムードを色濃く
前シリーズで既に採り入れられていたベゼル(ガラスを囲む金属の枠)
上の画像は、カル・レイモンの前シリーズのMAJESTY TRIPLE CALENDAR MOONPHASEです。
特徴は文字盤とベゼルの金属が緩やかな丸みをもった四角形になっており、ベゼルが擦過感のあるメタリックなデザインになっていて、光沢感のあるシリーズとは異なって、かえってメタルの硬度を感じさせる趣があることです。
カル・レイモンらしさというと、文字盤下部のムーンフェーズ。
月の満ち欠けが仕掛け時計になっていて、月齢が分かります。
もちろん、多くの人にとっては、月齢は生活に影響を与えないでしょうが、
クラシックの中に遊び心があって、大人の余裕を感じさせます。
カル・レイモンは、そういうクラシックなムードを十分意識して作られている腕時計です。
「いぶされた味わい」とでもいうのでしょうか、大人のムードを色濃く持ち、支持するユーザーも多いようです。
新シリーズでは、いぶされた味わいは、そのまま?
と、思ったら、いくつかの違いがありました。
以下では、共通する変化と、二つの異なる進化が見られます。
ムーンフェーズがなくなった
そして、その共通する変化はあのムーンフェーズがなくなっていることです。
え、ムーンフェーズがないけど?
カレンダー窓と秒針 遊び心より機能性に応えた?
カル・レイモンについての口コミ評判のなかで、時々、要望されていたのが、腕時計としての機能性の側面だったと思います(こちらを参考)
その内容は、以下のようなもの。
- 秒針がほしい・
- カレンダーが針で示され、慣れないので、日付が一目でわかるようにしてほしい。
これに対しての他のユーザーの意見は、以下の様なもの。
- デザインとしてまとまっているので、カレンダーの窓や秒針までは必要と思わない
- カル・レイモンをはめるときは、遊び心でいたいとき。ビジネスには別のものでいいのでは?
私も、下の意見なので、自分としては問題視していませんでした。
しかし、カル・レイモン社は、秒針と日時を即座に知りたいというニーズに応えるために、秒針とカレンダー窓のついたシリーズClassic 38をデザイン製造してきていました。
ムーンフェーズは、カル・レイモンのオリジナルではなく、長く時計のデザインとして愛されてきた中世のメカニックたちの思いがこもったデザインです。
そこには、月や太陽や星に人格を与えて親しみを持ってきた時代と、天文学が発達してきてそれらを客体をして観察できるようになった科学の発達度にあわせたようなデザインのように思えるのです。
中世へのロマンと科学の発達との相互作用の中で、人びとが時をより身近に感じられるデザインがうまれてきました。
それはヨーロッパの各地の寺院や時計台などに反映されてきました。
そういう歴史や科学の発達、神話などを接合させた、ちょっと拙いデザインに思えて味のあるデザイン。
私にはムーンフェーズをそのように感じるので、残してほしいなあ、と思っているのです。
機能性を重視した秒針・日付窓タイプ
秒針とカレンダー窓がついたのはCLASSIC 38の延長ですね。
新シリーズMAJESTY AUTOMATIC 3HANDS DATE BLUEでは、時計としての機能性をより重視して、秒針・カレンダー窓に加えて、蛍光表示で時刻がわかるようになっています。
遊び心を活かすスケルトンタイプ登場
もう一つのバリアントが、スケルトンタイプのMAJESTY AUTOMATIC OPEN HEART BLUEです。
こちらは、カレンダー機能をはずし、秒針もなく、蛍光表示もないままで、時をメカニカルに告げるものとしてのメカニックな遊び心のみを重視して、それを大人ムードに表示するそんなデザインの時計になっています。
ムーンフェイズも取り外され、そこには、時計内部の運動を示すスケルトンな丸い窓が開いています。
文字通り、OPEN HEART(こころを開く、心臓部を見せる)だということですね。
新シリーズはお値段は高め?
CLASSIC MAJESTYの新シリーズは、これまでのカル・レイモンの中では一番価格が高いものになっています。
クラシカルな時計をリーズナブルに提供することを目指していたカル・レイモンの経営方針が変化したのでしょうか。
もともとCLASSCAL MAJESTYは自動巻きで精密部品の製造・組み立てには多くの手間がかかります。
従って以前の自動巻きのシリーズであるCLASSIC 38も、他の商品よりは50%以上のハイエンドな価格帯でした。
今回のシリーズの価格はCLASSICAL 38の1.5倍になっています。
今日の経済事情など色々な理由が考えられますが、私自身は、お高くなったなあという感じです。
25%引きなので、ちょっと安心?
カル・レイモンのホームページをみると、CLASSIC MAJESTYの販売価格(税込み)と割引価格(税込み)が示してあります。
計算してみると、限定製造による販売期間に左右されるようですが、
通常タイプは25%前後の割引になっています。
大人気で、完売したものもあるようです。
下の価格で納得したらすぐ予約というのが正解でしょう。
CLASSIC MAJESTY
3HANDS DATE BLUE
¥96,800 ➡ ¥72,600
CLASSIC MAJESTY
OPEN HARTS BLUE
¥96,800 ➡ ¥72,600
CLASSIC MAJESTY
3HANDS DATE BLUE
¥96,800 ➡ ¥74,800
CLASSIC MAJESTY
OPEN HARTS BLUE
¥96,800 ➡ ¥74,800
CLASSIC MAJESTY LIMITTED
3 HANDS DATE LIMITTED
¥105,600 ➡ ¥77,000
CLASSIC MAJESTY LIMITTED
OPEN HARTS BLUE
¥105,600 ➡ ¥77,000
CLASSIC MAJESTYのシリーズを購入するには
カルレイモンの公式ホームページからの購入をおすすめします。
理由は、9月25日からの発売ということで、まあAmazonや楽天市場に賞品が掲載していないからです。
下の画像は旧機種であるCLASSIC3のバナーです。
カルレイモンの他の賞品につきましては、「きっちのお気に入り」内でチェックすることも可能です。
Amazonや楽天市場などでの販売がありましたら、あらためてお知らせします。
お得なペア販売(楽天市場)
楽天市場でお得なペア販売がありましたので、掲載しておきます。
キャンペーンの継続期間をご確認の上、お申し込み下さい。
まとめ
日本製のクラシカルな腕時計として人気上昇中のカルレイモンが新たに販売を開始したCLASSIC MAJESTYシリーズは、時計としての機能性を追求する3HANDS DATEタイプと、スケルトンタイプでメカニカルな感性を強調し、遊び心たっぷりなOPEN HEARTタイプの二つの方向性を持っています。
ムーンフェーズのデザインが使用されていないことについては、個人としてはちょっと寂しいのですが、カル・レイモン社はユーザーのニーズに応える努力の結果なのでしょう。
ハイスペックを追求したいという思いも強くあらわれています。
もちろんCLASSICシリーズの延長線だけが、カル・レイモンの発展方向であるとは限らず、今後、ムーンフェイズをあしらった新たなシリーズやそれにかわるクラシカルを感じさせるデザインのシリーズが生まれてくるかもしれません。
見守りたいと思っています。
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